CBDにはPMS（月経前症候群）や生理痛などの女性特有の悩みを緩和する効果があるといわれています。
PMSとは排卵後から月経までの期間に多くの女性が感じる心身の不調で、月経開始前の5〜11日間に渡って影響を及ぼします。女性の75％がPMSを経験しています。言い換えると、女性は閉経までの期間、2〜3週間ごとに１回PMSを経験しているのです。
症状は様々で、100種類以上の症状が存在するといわれています。
一般的にはは、不安やイライラ、倦怠感、睡眠障害、集中力の低下、腹部の張やむくみ、食欲不振などがありますが、これらは一部にすぎません。
この記事では、PMS症状とCBDの効果について紹介します。
PMS（月経前症候群）の症状は？
PMSの原因は二つのホルモンが関わっているとされていますが、正確には解明されていません。毎回仕事や学校に行けないほどに重症となる方もいれば、中には全くPMSの症状を自覚したことがない女性もいます。
また、PMSの症状は加齢によるホルモンバランスの変化やストレスなどによっても変わることもあります。
症状は人によって異なり、さらに月ごとに異なる可能性もあります。
一般的な症状は次のとおりです。
CBDはPMSの症状に効果的？
CBDは、軽度から中等度のPMS症状を緩和する可能性があるといわれています。
- 気分のむら、不安、過敏症
- 睡眠障害
- 吐き気と嘔吐
- ニキビ
これらはCBDの効能として期待できることから医師もCBDを推奨し始めています。
CBDは、痛み、頭痛、気分の変化、けいれん、にきびなどのPMSの症状に間接的に対処できることを示しています。
PMSに悩む女性の多くは、痛みについてです。CBDには鎮痛作用もあることから、研究では身体的な痛みを軽減できることがわかりました。既に、慢性的な痛み、癌の痛み、関節炎の治療にも使用されています。
また頭痛、けいれん、腰痛などのPMSによる痛みCBDが有効であると考えられます。また、PMSによる痛みには炎症も関わってきますが、CBDには抗炎症作用があるため、様々な痛みを緩和してくれます。
PMS による症状は痛みだけではなく、
症状の 1 つに気分の変動があります。CBDは、うつ病や不安、双極性障害、気分障害の一種である双極性障害の治療に役立つことも分かっています。このことから、CBDは気分変動に関連した抑うつや不安感の治療に役立つ可能性が高いと考えられています。
生理痛にも効果的なCBD
最後は、ほとんどの女性が経験する生理痛とCBDの関係について。
中には日常生活に支障をきたすほどの激しい痛みを持つ人もいる生理痛。
市販の鎮痛剤が効かない場合は、副作用がある避妊薬を試みる女性もいます。
月経痛とは、生理前や生理中に感じる下腹部の痛みのことで、生理痛の重症度は、軽度の不快感から日常生活に支障をきたす耐え難い痛みまで様々です。
軽度の月経痛は管理可能で、治療することができます。
しかし、激しい痛み、吐き気、めまい、嘔吐、極端な場合には失神する場合も考えられ、女性が学校や仕事を休まなければならないほど衰弱することがあります。約32％の女性が生理痛のために勉強や社会活動を休んだことがあると報告しています。
生理痛は一般的に市販の鎮痛剤で一時的な治療をしていますが効かず、月経痛が日常生活に支障をきたしている場合は、医師が経口避妊薬を処方することもあります。
避妊ピルが生理痛を軽減するという研究結果もありますが、すべての女性に当てはまるわけではありません。
そんな中、19世紀後半から麻は生理痛や偏頭痛を含む様々な痛みを伴う症状に推奨されてきました。ヴィクトリア女王の医師J.R.レイノルズが、生理痛の治療のために麻を処方したとさえ言われています。
現在、アメリカでは医療用大麻の最も一般的な使用方法は、痛みの治療です。大麻には強力な鎮痛作用があり、吐き気や嘔吐にCBDが役立つと言う人もいます。研究によると、CBDに制吐作用もあることがわかっています。
また、女性の生殖器系とエンドカンナビノイド系との間には関連性があります。カンナビノイドの受容体は、卵巣、卵管、子宮などの女性生殖器系にも存在しています。このことから、CBDを使用することで受容体を活性化し、生理痛に関わる体の部位に影響を与えるといわれており、2017年5月、ニューヨーク州の議員たちは、生理痛のために女性に医療用大麻を処方できるようにする法案を検討していました。
現在では、月経痛の緩和を目的とした大麻製品ライン「Whoopi & Maya」を立ち上げています。カリフォルニアを拠点とするForia社は、筋肉の弛緩を高め、痛みを軽減すると言われている膣座薬を開発しました。
薬は膣内に挿入するだけなので、タンポンと混同されることもありますが、血液を吸収することはありません。代わりに、それは膣の内壁を通して体内に活性化合物を溶解することによって動作します。